カカオには、科学論文でも薬理学的に優れていると評される以下の成分が含まれています。
アナンダミド、アルギニン、 エピカテキン 、ヒスタミン、マグネシウム、フェニルエチルアミン(PEA)、ポリフェノール、 サルソリノール 、セロトニン、テオブロミン、トリプトファン、チラミン、ビタミンC
フェニルエチルアミン(PEA)
フェニルエチルアミンは、“ラブ・ケミカル”の異名を持ちます。厳格かつ科学的実証に基づけばこれは真実ではないかもしれませんが、素晴らしい名前ですね。PEAは魅力、興奮、高揚感といった感覚を創造する助けになると考えられています。恋に落ちるとPEAレベルが上がり、活力がわいて楽観的な気持ちで満たされます。PEAはハッピーな人達の脳に豊富に存在するのです。
アナンダミド(ブリス・ケミカル)
アナンダミドという神経伝達物質は、1996年に神経科学者のDaniele Piomelliによってチョコレートから分離されました。アナンダミドは、人間の脳に存在する内在性カンナビノイドです。アナンダミドは、脂質の一種であり、“ブリス(至上の幸福)・ケミカル”として知られています。私達がとても気分の良い時には、アナンダミドが分泌されています。実は、アナンダミドという言葉は、サンスクリット語の“アナンダ”に由来しており、アナンダとはブリス(至上の幸福)という意味なのです。
ニューヨークタイムスに掲載された調査によると、生のカカオ豆は抗酸化フラボノールを極めて豊富に含みます。100gのカカオ豆には10,000mg(10g)ものフラボノール抗酸化物質が含まれています。これは抗酸化物質の凝縮レベルが10%という途方もない数字です!カカオが最も優れた抗酸化物質の供給源であると言えましょう。
コーネル大学の食物学者はカカオパウダーが赤ワインのほぼ2倍、また、緑茶の3倍の抗酸化物質を含んでいることを発見しました。
抗酸化物質のORACレベル(単位:100g)
| ダークチョコレート |
13,120 |
| ミルクチョコレート |
6,740 |
| プルーン |
5,770 |
| レーズン |
2,830 |
| ブルーベリー |
2,400 |
| ブラックベリー |
2,036 |
| ケール |
1,770 |
|
| イチゴ |
1,540 |
| ほうれん草 |
1,260 |
| ラズベリー |
1,220 |
| 芽キャベツ |
980 |
| プラム |
949 |
| アルファルファ |
930 |
| ブロッコリー |
890 |
|
情報源: 米国農務省(USDA) / Journal of the American Chemical society
カカオとダークチョコレートは抗酸化物質が極めて豊富です。しかし、乳製品を加えると、抗酸化物質の効果は失われます。研究によると、乳製品がチョコレートに含まれる素晴らしい抗酸化物質の吸収をブロックするのです。
最近の研究によると、チョコレートにアレルギーがあると考えられていた500人のうち、陽性なのはわずか1名でした。チョコレートが主なアレルゲンであるという考えは長い間あります。しかし、最近のエビデンスによると、チョコレートへのアレルギーはかなり稀です。実際には殺菌済み牛乳や乳製品へのアレルギーという場合が多いのです。殺菌済み牛乳は最もアレルギーを起こしやすい食品です。
米海軍兵学校の研究では、チョコレートがニキビを発生あるいは悪化させるという証拠は無いという結論が出されました。むしろニキビはチョコレートに使用されている精製糖がトリガーになっている可能性があります。精製糖は低血糖症、ホルモン変動、怒りっぽさ、皮膚トラブルを起こす可能性があります。実際に私達は、高品質、オーガニック、乳製品不使用、カカオ70%以上の加熱製造されたチョコレートを食べた後でもニキビが出来る人達を見たことがあります。しかし、同じ人達に生カカオを食べさせてもニキビは出ないのです。大量に食べさせても(1日20-40粒相当)です。
こうした経験から、私達は、加熱することでカカオの化学的構造が変化し、加工チョコレートに含まれるアレルゲンがたとえ少なくても、アレルギーを起こしやすくするのではないかと考えています。